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子どもが高校や大学を卒業し独立間近、一抹の寂しさを感じつつもやっと家計に余裕が…と思っていたら、働かない?
誰もがなりうる「ひきこもり」
「子どもは大学を卒業したら、親の家計から独立する」というものである。
通常であれば、子どもが23歳になる時点で、生活費を1人分少なくした家計設計を行う。大学受験浪人をした、
大学院に進学する、などで多少遅れることはあっても、20代半ばからは子どもは社会人として働き、
まったくお金がかからないという前提である。
ところが、この数年はこの大前提が崩れてきている。学校を卒業しても、自立できない子どもが増えているのだ。
いわゆる「ひきこもり」や「ニート」の状況になる子どもが少なくない。そうなると、将来の家計予測は一変する。
「ひきこもり」と言われる状態にある人がどの程度いるのかは、調査によって異なるが、平成22年に内閣府が行った
調査によると、約69.6万人と推計されている。15歳以上39歳以下の約1.8%に相当する。
これに、仕事をしたりしなかったりという「ニート」的な状況の人を加えると、自立した生計を立てられない若者は、かなりの数に上るだろう。
今や、子どもは23歳になったからといって、就職して家計から独立するとは限らない。
その後も子どもの生活費が親の負担になってしまうことがありうるのだ。
また、いったん就職しても、その後にドロップアウトしてしまい、無職となって親元に戻って過ごすというケースも多い。
特に最近は、「ひきこもり」や「ニート」が長期化し、独立しないまま在宅する子どもの年齢も上昇してきている。
40代、50代の「ひきこもり」も珍しくない。20代の間だけ面倒を見てやればよい、
というわけにはいかなくなっている。そうなると、家計に与える影響も長引き、その分、老後のために準備していた
貯蓄を取り崩してしまうことになる。家計の危機だ。ところが、親としてはどうしても子どもが立ち直り、
自立できることを期待してしまう。そのために、「ひきこもり」の状況になっても、
親自身はなかなか対策を立てようとしない傾向がある。
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